(※2022年6月更新)
忙しい子育てママにこそ起業が向いていると考えております。
とはいえ、いきなり起業というのはハードルが高いし、私と同じ失敗をして欲しくありません。
というわけで、前半は、起業の失敗談とママが起業する際の注意点について。
後半は起業する際に行う5STEPをご紹介いたします。
(※こちらの文章内の「起業」とは個人事業主、法人、どちらもさしています。私は個人事業主としてお仕事をしていますので、文章内の体験談は個人事業主としての体験談としてお読みください)
・今よりも時間とお金が欲しい
・起業する際に気をつけることを知りたい
・起業する際に何からしたらいいかわからない
忙しい子育てママこそ起業すべし
子育てママってすごーく忙しいですよね?「家事・育児・お仕事」のフルコンボで毎日ノックアウト寸前です。
独身時代の「忙しい」ってなんだったの?と思うくらい毎日本気で忙しい。
世の中のママはみんなスーパーマンかな?(スーパーマンも「家事・人助け・お仕事」しているはず)忙しい子育てママには「起業」して家で働くのがいいのではないかと考えております。
理由は
- 在宅ワークにしたら通勤時間がいらない→その時間家事ができる
- 子供の体調不良や行事で会社に休みを伝えて謝らなくていい→精神的に楽
- お仕事の時間は自由に融通が効く→平日に自分の時間が取れる
からです。これってすごくメリット大きくないですか?
とはいえ、「起業」って言われると何から始めたらいいかわからない。なんだか怖い。
という方も多いと思います。
なので私のやらかした失敗談を元に、ママが無理ない範囲でできる起業の始め方をお伝えさせていただきます。
私が起業を選んだ理由
2019年、2人目の育休中に物販事業を始め、軌道に乗ったため起業しました。
1人目を出産、育休復帰して働いている際に「これ、無理じゃない?」と思ったのが理由です。
我が家は夫がお仕事を休みづらい職種のため、子供の体調不良の際は100%私が休みをとっていました。
結果、30日近く残っていた有給は約半年で消えました。
独身時代は「有給って使い切る人絶対いないよね。」と思っていた人間なので心底驚いたのを覚えています。
休む連絡をすることに謝る日々。もはや何に謝っているのかよくわからない日々。「なぜ私だけ?夫は仕事行けていいよね」と募る不満。
「授乳による寝不足・看病・通勤」で体はボロボロ。
「もう会社行くのいやや!(泣)」が強い原動力となり、在宅ワークを探し出した後に起業を決意しました。
キッチンカー副業で失敗
ちなみに、私も初めからうまく行ったわけではありません。
物販の前に会社員をしながらキッチンカーで副業したことがあります。
見事に失敗しました。
中古のキッチンカーを購入し、会社に副業の許可をとり、営業許可をとり、仕事を始めました。
が、失敗。かなりショックでした。
30万円近いコストと多大な時間をかけた私の中では一世一代の起業でした。
なんだか、文字で書くと笑っちゃうような理由ですね。
今考えると「そのくらい予想しろよ」って思うんです。
でもね、できなかったんですよ。
目標に向かって走っている時って盲目的になってしまって。
ただ、その経験から学んだことは確かにありました。
ママが起業する際の注意点
キッチンカーで大失敗した私の経験から起業の際に気をつけて欲しいことを考えてみました。
覚えて欲しいことは 「やりたい」と「できる」は違うということです。
はい、これテストに出ます。
「やりたい」ことって大切です。
ただ、それをやるための「能力・時間・お金」があるかどうかは考えないといけません。
ただでさえ忙しいママですから、無理をしていては続きません。
起業はあくまでも手段です。
目的は「あなたと家族の幸せ」ですから。
継続して家族みんなが幸せにならないと意味がありません。
子育てママ起業の5STEP
子育てママが起業する際に考えてみて欲しい手順です。
ぼんやりと「起業したいな」と考えている方は30分でも時間をとり一度考えてみてください。
大前提としているのは「あなたと家族の幸せ」です。そのため、こちらの項目はあなたの「夢」や「やりたい」よりも少々現実的な内容に偏っています。
私としてはママの「夢」で家庭を壊しては本末転倒なのであまりまずはできる範囲でやりたいことに近づくことを目標として、5STEPを考えてみました。
STEP1.生活に必要なお金を計算する
いきなりお金?と思われるかもしれません。
ただ、家族の幸せを考えた際にやはりお金は必要です。
まずは精神的安定のためにも必要なお金の計算をしてみましょう。
長期的に家計に必要なお金計算したことありますか?1回でいいのでしたほうがいいです。
60歳までの「家計のキャッシュフロー表」を作成することを強くおすすめいたします。
私はFP2級の資格を持っており、その勉強の中で60歳までの収入と支出の年表を作成しました。結果分かったことは
- 夫の収入だけでは老後資金が完全に赤字
- 手取り年間200万円(月に16万円)収入があれば老後資金も安泰
ということです。これで自分の「必要金額」が決まります。
ご自身でやってみたいという方は日本FP協会さんで「家計のキャッシュフロー表」をダウンロードしてやってみてください。
エクセルをダウンロードして数字を入力すると計算式は入っているので自動で計算してくれます。
STEP2.理想の労働時間を考えて「理想の時給」を計算する
次に理想の労働時間を考えます。
現在、1日8時間働いている方、働いていない方色々だと思います。
「1日3時間くらいなら働いてみたいな」「1日6時間くらい時間を作れそうだな」など楽しく働けそうな時間を考えてみてください。
考えてみたらSTEP1で出た「必要金額」➗「理想の労働時間」で「理想の時給」を計算してみてください。
STEP3.働き方を考える
STEP2で必要な時給が出ると理想の職種や働き方が見えてきます。
例えば「必要金額」が月5万円、「理想の労働時間」が月45時間の人の理想時給は約@1111円です。
すると、起業しなくても時給の良い在宅ワークを探せば目標をクリアすることができそうです。
こうして数字に置き換えてみると「起業までしなくてもまずは在宅ワークを探してみようかな」や「やっぱり自分の目標金額を出してくれる勤め先はなさそうだな」など客観的に働き方を考えることができます。
STEP4.能力、時間、お金の問題をクリアにする
次はいよいよ起業に向けて考えることです。
「何からしたらいいかわからない」という方も「これがしたい!」と方向性がはっきりしている方も一旦落ち着きましょう。
「能力・時間・お金」の問題に関しては事前にしっかり考えておかないとスタートしてから「こんなはずではなかった」現象が起きます。
能力
能力は「適正」と言い換えても良いでしょう。
ものすごく人より優れている必要はありません。
ただ、人よりも好きな分野、詳しい分野を選びましょう。
自分の好き、嫌いを大切にしてください。例えば
- 車に全く興味がないのに車用品の販売をする
- 超人見知りなのに新規営業をする
というのは非常に苦痛を伴うかと思います。 起業に大切なのは継続すること。無理をしないことです。ご自身の好き嫌いの感覚をぜひ大切にしてください。
「私に好きなもの、得意なものなんてない」という人は自己分析が足りていないだけです。
- 3年以上当たり前のように続けていること
- 子供のころ好きだったこと
- 周りの人に褒められること
を思い返してみてください。
そういった分野は人よりも詳しいでしょうし、あなたに適性のある分野だと考えられます。
時間
「毎日何時間くらい時間がとれそうか」は事前に考えておくことをお勧めします。
その際はできるだけ睡眠時間は削らないようにしてください。
「気力で頑張る!」という気持ちは素敵ですが、ママが倒れたり、睡眠不足でイライラしては本末転倒です。
また、家族に何かあった際に
- 代わりにできる人は確保できるか?
- 急に日程を変更しても大丈夫な仕事か?
という点も考えておくといいです。事前に考えておけば急な病気に慌てることもありません。個人的には子供の小さいうちは体調不良も多いため納期や期限のないお仕事を選ぶことをお勧めします。
お金(初期投資)
起業をするには大なり小なりお金が必要です。
1つだけお伝えしたいのは「お金を借りて起業するのはやめたほうがいい」ということです。
お金を他者に借りる時点であなたのコントロールできる範囲を超えています。
起業は「未来への投資」です。株式投資でも、自己投資でも、投資のルールは1つ。
「ドキドキしない範囲でやること」です。
ママの手元のお金はパパや家族のお金でもありますから「パパとママやあなたの家族がドキドキしない範囲」で始められるお仕事を考えましょう。
こちらの記事で紹介しているお仕事は初期投資が低く、納期の融通も効きやすいお仕事なので子育てママの起業におすすめです。
STEP5 家族に相談する
STEP1~STEP4までが終われば、あなたの中で働き方についてイメージができていると思います。
家族に相談をしてみてください。
「ママ起業」は家族に反対されることも多いため、勇気のいることだと思いますが、あなたの起業を成功させるために家族の理解は必要です。
伝える際には「私はしたい!」ではなく「子供と自分のことを考えた時、もっといえば家族のあり方を考えた際にこの働き方がベストだと思った」という伝え方をしてみてください。
「説得」ではなく相手に「納得」してもらえる伝え方を探してみて欲しいと思います。
まとめ
ママが起業するまでの5STEPをお伝えさせていただきました。
デュアルライフとあまり関係のない内容になってしまった気もしますが、ママが起業して自由に動けるようになるとデュアルライフも進むはず。(無理やり)
ではみなさん良い起業ライフとデュアルライフを!