デュアルライフ(二拠点生活)を目指して関西で物件探しをしております。
最近のもっぱらの私の興味は「借金せずに家を建てる方法ないんかい」ということ。
セルフビルドや、古家をリノベーションする動画や本にはまっております。
そんな中見つけた本が「350万で自分の家をつくる」。
タイトルに一目惚れして購入したところ、家のできていく様子が大変詳しく説明されておりました。
とても面白かったのでご紹介させてください。
前半は、「350万で自分の家をつくる」がどんな本なのか。
後半は、私の個人的な感想をお話したいと思います。
・セルフビルドに興味がある人
・「350万で自分の家をつくる」の内容を知りたい人
・デュアルライフに興味がある人
「350万で自分の家をつくる」ってどんな本?
京都府の畠山サトルさんという方が著者。
ご自身が350万で6ヶ月かけて家を作った経験と詳細を余すことなく伝えた一冊です。
家はローンで他人が作ったものを購入するのが普通なの?
家って高いですよね。
人生最大の買い物は家という方は多いのではないでしょうか?
ただ、「本当にそれって正しいの?」と疑問を持つ方も最近増えているようです。
2000万する家を購入して、返済金額は3000万。
ローンのために懸命に35年働く生活をするが、うち1000万は銀行の取り分。
それが本当に正しいのか? と家をローンで購入することに疑問を感じる
畠山さんの考えが冒頭で綴られています。
棚や椅子すら自分で作れなくなったのはここ50年くらいの話。
頑張れば自分でもできるのかな。
家はプロにしか建てられないの?
家の値段は工事費用の半分以上は人件費だそうです。
ということは自分でやれば半額以下になる?というのが単純な考え。
畠山さんは建築家。設計のプロです。
けれど工具を持って作業したことはない。大工仕事は素人だったようです。
- 350万円
- 6ヶ月間
で自分と奥さんと愛犬が住む小さな平屋を建てました。そんな姿に勇気をもらいます。
建てた家の工程が細かく紹介されている
この本のすごいところは土地探しから薪ストーブの付け方まで。
畠山さんがこなしてきた家を建てる工程が全て紹介されていることです。
家のプラン、地盤調査、浄化槽の設置、天井張り、キッチン作り、漆喰塗り。
その数はなんと54こ。
下記のような項目に従って図解付きで細かく掲載されています。
- 工事の前に
- 1ヶ月目、基礎工事
- 2ヶ月目、建方から外部工事
- 3-4ヶ月目、内部工事
- 5ヶ月目、設備工事と仕上げ
- 6ヶ月目、完成+インテリアのDIYなど
【350万で自分の家をつくる】を読んで
タイトルが読書感想文みたいですね。(笑)
ただ、読んでみて色々な気づきがあったのでこちらで紹介させていただきます。
1.家は大きくつくる必要はない
畠山さんは家は大きくつくる必要はない。と考えているようです。
なぜなら、子供ができたら一緒に別の小さな家を立てればいいから。
これは私には目からウロコでした。
「子供は小学生くらいまでは一緒に寝るから自室は必要ない。
自室が必要な中学生、高校生の年代になったら一緒に自分の部屋を建てたらいい。
大学になったら家にいないかもしれないから、
たった6年間のために大きな家を作る必要も維持する必要もない」
その考えなかった〜と衝撃を受けました。
子供も自分で家を建てる経験があれば大きな財産になりそう
2.食糧難に備えて海の近くに住む
いつか戦争や様々な事情で食料の供給が断たれるかも。
そんなときのために海の近くに住み、庭には野菜を植えよう。
と考え、土地探しをしたそうです。
今は釣りに行き、たくさん釣れたときはご近所さんと物々交換しているそう。
だから食費は極めて安い。
何かあったときに備える姿勢がグッときました。
3.収納や冷蔵庫は小さくてもいい
収納や冷蔵庫は小さくてもいい。
なぜなら魚は海でとればいいし、畑にとれたての野菜があるから。
日用品のストックはお店にアウトソーシング。
という考え方だそうです。
大きな家や大きな冷蔵庫があると不思議と品物で埋めたくなってしまう。
小さな家と小さな冷蔵庫があって初めて自分に必要なものがわかるのかもしれません。
物が少ない方が、必要なものしか手元にないから心が満たされるって考え方。
4.できそうなこと、難しそうなことがある
「350万で自分の家をつくる」を読んでみて、自分でもできそうかも。
と思ったところと。 これはプロならではだな。と思った箇所があります。
例えば、家の設計や浄化槽の設置などはどうしても素人がやるイメージがつかない。
けれど、床貼りやタイル貼り、洗面台をつくるなどは
「あれ?もしかしたらできそうかも」という印象を受けました。
本を読んでみてできること、できないことはあると思うけれど、
セルフビルドやDIYに興味がある人には大変勉強になると思います。
まとめ
「350万で自分の家をつくる」の内容や個人的な感想を紹介させていただきました。
この本のすごいところは図解付きで全ての工程が掲載されているところ。
畠山さん自身「これからのセルフビルドは普及型」とおっしゃっています。
「家は趣味で作る物でなく、ごく普通の人が行える家つくり」
そんな時代になったら面白いし、勉強になりそうだなとワクワクしますね。
では、みなさんいいデュアルライフを!